能舞台

■ 能舞台について

凛とした境内にある能舞台は、2003年に国の重要文化財として指定され平時は雨戸で閉ざされたままです。

この能舞台は、能楽愛好者として知られている篠山城主の青山下野守忠良公が文久元年(1861)に奉納されたものです。

建築は稲山嘉七、永井理兵衛が担当し、能舞台の背景の松は松岡曾右衛門の筆になり、藩主の意向によって能舞台として至れり尽くせりの設備を整えています。

建てられた当時は箱根より西でこのような立派な舞台はないとまで言われていました。

特に床板を踏む音をよく反響させるために床下に埋めた7個の丹波焼の大甕(おおがめ)の伏せ方の完全なことなど、全国の能舞台屈指のものと斯界の権威者から折紙がつけられております。

毎年、元旦は午前零時二十分に「翁」の元朝能が、春は春日能が奉納され、全国から多数の愛好者が集まり、能を堪能され、近年その人気から芸事関連方々も多く参拝されています。

  • 元旦の「翁」の元朝能  零時20分
  • 春の「春日能」  4月第2土曜日

雨戸が閉まっていても、床下の甕(かめ)が覗ける小窓があります。
ぜひ、覗いてみてください。

■ 元旦 零時20分 翁(おきな)

1月 翁能 (撮影:斎藤)

■ 舞台にサクラ吹雪 篠山春日能

春日能4月 篠山春日能 (撮影:斎藤)